DISC REVIEW
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覚悟せよ。宝野アリカ(Vo)様の鉄槌が今ここに下されるのだ。凶悪打撃武器、釘バットを手にしたアリカ様の勇ましき御姿を拝むことができる、ジャケ写のインパクトがあまりにツヨツヨだとはいえ......今作は内容自体も大層衝撃的。ヤンキー漫画のタイトルと見紛う「爆烈勇侠外伝」では、"突き進め行け 荒くれ者よ"と発破を掛け、表題曲「若輩者」では、"どんな時代だろうと/わが道を貫こう"と鮮やかに歌い上げながら教えを説くアリカ様の存在感は、いつにも増して気高く神々しい。コンポーザー、片倉三起也(Key)の鬼才ぶりもますます盛んで、幻想的な「美しき獣たちの為の」で感じられる浮世離れぶり、大日本愛國唱歌かのような「日本弥栄」に漂うエキセントリックさも痛快至極。 杉江 由紀